職人紹介

岡山・備前長船の刀鍛冶

安藤 広康

あんどう ひろやす

1979年生まれ。
1998年より刀匠 安藤広清氏に師事し、刀鍛冶に生きる。日本刀文化をなおいっそう身近にしたいとの思いから、今回の斬月型ペーパーナイフ制作を快諾。刀剣造りのヒントにもなると丹念にこなす。日々追求しているのは、古刀には存在するが、大半の現代刀には見られない地鉄の「映り」と呼ばれる部分の表現。独自に研究を重ね、「映り」を表現することに成功したが、まだ理想には程遠いと、日々更なる研究を重ねている。

公益財団法人日本美術刀剣保存協会主催の現代刀職展(旧・新作名刀展)では、2017、19、20、21、22年と優秀賞に輝く。また、島根県仁多郡奥出雲町で行われる「日刀保たたら」に22年間従事し、村下(むらげ)養成員として活躍し、文化財保護に貢献している。